SOT STYLES
SPECIAL INTERVIEW 02
ゴールと仲間が見える — SO Technologies流リモートインターン成功の秘けつとは?

あらゆる会社で実施されている、インターン。
入社前に会社の雰囲気を知るチャンスとあって、この制度を活用しようと思っている学生もいるのではないでしょうか。

ただインターンの中には、中身が見えづらいものも。インターンという名の雑用だった、特定の人としか関われず会社の雰囲気が掴めなかった……、なんて話も耳にします。こんなインターンでは、その会社を志望する気持ちが薄まってしまいそうですよね。

SO Technologiesでも7月から10月の間、2021年卒のメンバーに向けた内定者インターンを実施しました。
実際にどんな内容でインターンが行われたのか、内定メンバーの岸田慎之介さんとメンターの松尾健広さんに話を伺いました。

メンターと共に成長できるインターン

—— インターンと言えば、先輩の仕事を手伝う、補佐するみたいなイメージもあると思うんですが、SO Technologiesでは岸田さんだけのプログラムが組まれたとか。

松尾健広さん(以下、松尾):今回岸田くんには、僕が普段所属している運用広告の総合管理プラットフォーム『ATOM』の新規開発チームに入ってもらって、今のサービスに必要な機能であり、かつお客さまが利用するのに直接的に影響しない部分の開発を担ってもらいました。

—— 具体的に言うと?

岸田慎之介さん(以下、岸田):ATOMのホームページに表示されるプッシュ通知の導入と、問い合わせ内容の一覧化を担当させてもらいました。ATOMでは利用者の困りごとやエラーが出た際の問い合わせに、Zendeskというカスタマーソフトウェアを使ってやりとりをしています。その問い合わせ内容の一覧を見たいという要望があったので、AWSなどのサービスを使ってスプレッドシートに表示できるよう実装しました。

岸田さんが担当したATOMホームページのプッシュ通知

—— 実際にインターンプログラムをやってみてどうでしたか?

岸田:僕は今回はじめて「プッシュ通知」というワードを知りました。だからプッシュ通知導入に必要な情報を調べて、まとめて、報告して、共有してと手探りで進めたので、新しい知見を得られたと思っています。
もう1つの問い合わせ内容の一覧化では、個人的に使っていて、なおかつSO Technologiesが使っている開発言語の1つでもあるGo言語とZendeskを使った開発だったので、楽しみながら取り組めました。
また松尾さんからコードについてのフィードバックをもらえたのも、収穫だったと思っています。悩んでいたところや思いつかなかったコードを的確かつ丁寧に教えてくださったので、学びになりました。

—— ちなみにこのインターンプログラムは、松尾さんがつくったのでしょうか?

松尾:プロダクトの要件と仕様の設計をするプロダクトマネジャーを中村さん、技術的にどう実現していくか調査したり設計したりするテックリーダーを僕が担当しました。
指導する立場ではありましたが、僕自身がまだ入社2年目で未熟な部分もたくさんある若手なので、プロダクトマネージャーの中村さんにいろいろ相談させてもらいましたね。

—— そもそもなぜ、先輩もたくさんいるなかで松尾さんが岸田さんのメンターになったのでしょうか?

松尾:以前上司との面談の中で「人に教えると自分も成長する」という話をしていて、「そのような機会があればやってみたい」と伝えていたんです。そしたら思いのほか早くその機会がやってきたという感じですね。
ただ、結構唐突な打診ではあったんですけど(笑)。
「インターン生の指導をしてみない?」と言われたのが、だいたいインターンの2週間前くらいだったので。

—— 本当に割と唐突ですね(笑)。やってみたかったこととはいえ、不安に感じませんでしたか?

松尾:「僕でいいのかな」という気持ちは、正直ありました。周りには自分よりもスキルも経験も豊富な先輩がたくさんいるわけですし。
ただやはり、教える立場にたってみて見えることもあるだろうと、やってみることにしたんです。

—— 実際にメンターをやってみて、成長できたなと思うことはありましたか?

松尾:今回のインターンで僕は、岸田くんが携わるプロダクトの技術面における責任者でした。スモールなプロジェクトではあるものの、アーキテクチャや設計も自分が中心となって考えるのは初めてだったので、大きな学びとなりましたね。
いちメンバーとして開発にかかわっていた時はお金のこととか一切考えていなかったので……(笑)。

—— 確かに入社してしばらくしないと携われないポジションかもしれないですね。反対にインターン生である岸田さんは、メンターが入社2年目の若手の先輩だということは知っていたのでしょうか?

岸田:教えてもらってはいました。だからといって特に不安は感じていませんでしたが。
ただ実際にインターンが始まってしばらくして、「多分松尾さんと僕は、一緒に勉強しながらやっていくんだな」と思うようにはなっていましたね。メンターさんも一緒に成長していくんだなって(笑)。

松尾:岸田くんのそういう部分に助けられていたなと思います(笑)。
最後の1カ月はよく、中村さんも交えて「インターンが岸田君でよかったね」と言ってたよね?

岸田:そうですね(笑)。

松尾:そもそも岸田くんについて僕は、大学院での学びや他の会社でのインターン経験、IT関連企業主催のコミュニティに参加して、個人でも開発をしていると事前に聞いていたので、技術面への不安はそこまで感じていなかったんですよ。それよりも疑問にぶつかった時にきちんと質問してくれるかなという部分は気にかけていて。
でも、そんな心配もなんのそので。岸田くんは、きちんと自分でたてたスケジュール通りにタスクを進め、クオリティ的にも問題のないものをつくってくれたんです。
しかも僕が自分の仕事で少し手が離せないときに、「じゃあ先にこちらのタスクを進めておきます」みたいな動きを率先してしてくれるんですよ。
だから1、2週間くらいで「岸田くんは大丈夫だ」と信頼を置いていましたね。

岸田さんからの報告に飛び交う「流石」

—— とてもインターンとは思えない働きっぷりですね。1つのタスクを進めるだけでも、失敗を恐れて先輩の指示を待ちそうなところですが……。

岸田:そういえばそういう気持ちはなかったですね(笑)。
前からしている開発はもちろん、日常生活においても何かをするときには、「まずはこれを進めて、次はあれに取り組む」といったように、事前にきちんと手順を踏むことを大事にしているので。今回のインターンでも、ATOMに必要な機能も含め要望を聞いて、自分からも「こういうことですか」と確認しながらつくっていくものとそれに必要な手順を整理するところから始めました。
道筋が明確になっていたので、あたふたせずに1つ1つのタスクに取り組めたんだと思います。

松尾:いやあ、岸田くんって、肝が据わっているんですよね。

ランチは積極的に。リモートでも感じる和気あいあいとした雰囲気

—— 松尾さんから見て岸田さんは、なんというか大きな可能性を秘めたエンジニアのように感じられたのではないでしょうか?

松尾:IT企業のエンジニアコミュニティに入ったり、自主開発をしていたりする姿を見て、エンジニアっぽいエンジニアだなあと思っていました。仕事とプライベートの垣根なく開発を楽しんでいるというか。
僕はあくまで仕事の延長線上で必要なことを学ぶくらいだったので、それくらい熱中できる岸田くんに刺激をもらいましたね。

—— 正直そんな後輩が入社するとなると、プレッシャーというか焦りみたいなものを感じませんか?

松尾:それがそうでもなくて。SO Technologiesには「みんなで一緒にいいプロダクトをつくっていこう」という雰囲気、文化があるので、むしろ心強い仲間が増えるなという安心感のほうが強いですね。
逆にできる人材が入ってきて競争するみたいな雰囲気が強い会社だったら、僕が不安を抱えていたかもしれません(笑)。人との競争を好まない性格なので……。

—— 支えあいながら開発ができそうな会社という印象を受けました。が、今回のインターンは完全リモートだったんですよね? となるとその雰囲気をインターン生に感じてもらうのは難しかったのでは?

岸田:そうでもなかったですよ。インターン中は朝会やランチ会といった、松尾さん、中村さん以外の方とも話をする時間をつくっていただいたので。皆さんからは本当に和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。
また、エストニアのIT企業で働いた経験のある島田さんの話は印象に残っています。僕自身海外で働くことにも興味があったので、経験者の話はとても新鮮でした。

仕事の合間にはこんな雑談も

—— そういう社員との交流の場はやはり、意図的につくったのでしょうか?

松尾:コミュニケーションの場、回数は増やすように心がけましたね。中村さんとは「基本は見守り、信頼する」姿勢を大切にしつつも、気軽に相談できるように体制は整えようと話していたので。いつもだったら朝会だけだった進捗確認の場も、インターン中は1日の終わりに夕会も実施しました。
あとはランチ会ですね。これは結構気合入れて予定をたくさん入れました。他の部署の人を招く招かないにかかわらず、岸田くんに声をかけましたね。

岸田:画面越しではあるものの、こうやって話す機会が充実していたので、コミュニケーション不足を感じることはなかったですね。
なにより松尾さんとのやりとりやフィードバックを通して、企業のエンジニアとして働くことで使えるスキルがどんどん増えていくんだろうなと感じましたね。

松尾:いやあ、やったかいがありました……(笑)!

自ら学び、動くことを楽しめる会社

—— SO Technologiesのインターンは「何をつくるのか」というゴールが明確だから、インターン生も主体的に動けて、結果より多くの学びが得られるように感じました。

松尾:インターンに限らずなんですが、ATOMの新規開発チームのエンジニアは、インフラ、フロントエンド、バックエンドといった技術ごとではなく、実装する機能ごとに仕事が分かれているんです。
例えば僕はATOMの新規開発チームの中でも、GoogleやYahoo!、Facebookなどの広告プラットフォームが提供しているレポートのデータを、APIを介して取得する開発・実装を主に担当しています、もちろん仕様設計などの上層工程はプロダクトマネージャーやテックリーダーが担うんですが、実装部分に関しては機能を担当したメンバーが責任を持ってリリースする場合が多いんです。
いわゆるフルスタックエンジニアとよばれるような働き方、動き方ですね。
だから常に1つの機能を実装するのに何が必要かを自分で考え、1つ1つのタスクに取り組まなければなりません。中には自分の知識やスキルでは不足している部分も出てくるので、入社後も学ぶことがたくさん出てきます。
だから技術向上力がある人なら、SO Technologiesの仕事を楽しめて活躍もできるんじゃないかと思いますね。

—— そういった意味でも岸田さんはかなり活躍できそうですよね。

松尾:入社後も技術的な発信力のある、とても優秀なエンジニアになってくれると思っています。会社のLT会(※)でプレゼンをしたり、社内のSlackチャンネルでも技術カンファレンスの情報を共有したりと、とてもインターン生とは思えないアクションがあったので。
SO Technologies社内のエンジニア勉強会として開かれている。

岸田:今回インターンをしてみて、SO Technologiesをもっと多くの人に知ってもらえたらいいなと思ったんです。プロダクトはもちろん、事業やミッションに共感してくれるエンジニアは必ずいると思うので、入社後は自社だけでなく外部の勉強会でプレゼンしてみたいとは思っていますね。

SO Technologiesが掲げるミッション

SO Technologiesが掲げるサービス

—— 会社がつくったものだけでなく大切にしていることも伝えていきたいと思ってくれいる新卒メンバーがいるのは心強いですね。

松尾:そうですね。僕自身も、地方の中小企業を支援するサービスの開発をしているSO Technologiesのミッションやサービスに惹かれた1人なんですよ。
世の中にはたくさんのIT関連企業がありますが、中小企業向けのサービスを展開しているところは非常に少なかったんです。しかもどんなに崇高なミッションやビジョンを掲げていても、その会社が手掛けている事業やサービスで実現できる未来が描けるかと言われたら、そうではないところもありました。
その点SO Technologiesは、理念とサービスが近い未来でつながっているように感じたんですよね。

岸田:僕もSO Technologiesはミッションとバリューとプロダクトが一本のレールにのっている会社だと思って、入社を決意しました。きっと働く中で、テクノロジーを使って人々が困っていることや潜在的に抱えている課題を解決するプロダクトやプラットフォームをつくっていけると思っています。

—— そんなおふたりがSO Technologiesで実現したいことは?

岸田:まだ入社前なので具体的にこれと言えるものはないのですが、みんなが面倒だけどやらなければならないことを解決できる、かゆいところに手が届くみたいなプロダクトをつくりたいですね。

松尾:WEB広告の運用はATOMさえあれば大丈夫、みたいな社会にできたらいいなと思っています。
地方の中小企業はきっと、広告をうちたくてもどうすればいいか分からなかったり、そんな時間が取れなかったりという課題を抱えていると思うんです。その課題をATOMで解決できたら、会社が掲げるミッションも達成できると思っています。

インタビューを終えて

岸田さんと松尾さんの話を聞いて、SO Technologiesはインターンに限らず、つくるもののゴールと社員同士のコミュニケーションがはっきりと示されている会社なのだと感じました。だからこそ安心して仕事に打ち込め、不安になったときは気軽に相談できるのだろうと思います。

また自身の技術向上にある未来が、会社のミッションと重なることもとても大切でしょう。

“稼ぐ力をこの国のすみずみまで”

自分がつくったものの先にこのミッションが描ける人はぜひ、新卒採用へのエントリーを検討してみてください。あなたとお話しできることを楽しみにしております。

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